1人が本棚に入れています
本棚に追加
理性あるワーム
「あれだ。すげー数だ。ウジャウジャいるな?この辺りのワーム達は、あの家を狙ってる」
俺は聞いた。
「キョウマ。俺がおかしいのかな?一匹のワームが、大量のワーム達を、触手で攻撃しているぞ?なんなんだ?」
キョウマ達は、空き家の2階から、望遠鏡で覗く。
ミサトさんが慌てて言う。
「2階に人がいるよ!!」
ナオが、望遠鏡を奪い、見る。
「本当だわ!!!!小さな子供だよ!!!!カーテンから、外見てる!!!!」
キョウマが、考えている。
俺は、言う。
「助けないといけないぞ!!!!キョウマ。いい案あるか?」
キョウマは、俺を見て、答えた。
「…………仮説が合っているなら」
「なんだよ?言えよ?」
キョウマは、答えた。
「あのワーム、恐らくだが、理性があるな。しかも、子供を守ろうとしているぞ。おそらく、母親だろうな。感染者だが、僕達の言葉、理解出来ると思う。さて、どうするかな?」
ナオが、キョウマの胸ぐらを掴む。
「早く、教えてよ!!!!」
「慌てんなよ。クソ生徒会女。ちょっと待て。準備してくるから。お前ら、ワームの群れを見なくなったら、救助してこい!!あのワームは、理性があるはずだ!!!!」
キョウマは、急いで外に出る。
キョウマが出て数分経った。
「なにしてるんだろ?キョウマ君」
「分からないが、あいつは、結果を残すから。大丈夫だよ」
「ま、まあ。確かにね!!」
そんな話しをすると、外から、大音量の音楽が流れた。
望遠鏡を見る。
ワームの群れが、音楽のする方に向かう。
「キョウマがやったな!!行くぞ!!」
俺たちは、生存者を助けに行く!!
最初のコメントを投稿しよう!