溺愛と束縛の狭間に

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新しい家は、なんと不動産屋さんが住んでいるマンションの隣の部屋だった。 前の家よりグレードが良さそうなのに、家賃はさほど変わらない金額で提供してくれた。 よくよく聞けば、この不動産屋さんが持っている自社物件で、この男の人は社長の息子さんだった。 家族経営なので、自分の融通が効く、と言っていた。 その後も何かと気づかってくれる彼のことが好きになった。 彼からも好意を感じられ、自然に付き合う流れになった。 前の彼と違い、強要されず、余裕のある大人な対応で、幸せだった。 彼とは年が離れているせいか「かわいい、かわいい」と言われ、甘やかされていたと思う。
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