溺愛と束縛の狭間に

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無事、専門学校を卒業し、その街で就職した。 社会人としての付き合いが生じるようになった。 その頃から、彼が口うるさくなった。 -どこに飲みに行くの?- -誰と行くの?- -参加者の中に男はいるの?- -今何してる?- -写真を送って- -胸元開き過ぎじゃない?- -迎えにきたよ- 同僚が「愛されてるね」などと冷やかす。 迎えにきて、なんて頼んでないけどな、と思いつつも「心配性の優しい彼」と同僚に言われながら一緒に帰った。 誰かと会った日の行為は激しくなる。 「愛してる、俺のことだけ考えろ」と。 みんなからは、溺愛されてるね、なんて言われる。
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