進級

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そうこうしているうちに3年生になった。 うちのクラス替えも先生替えもなかった。 といってもうちのクラスはみんな志津先生のこと好いてる方だったから、 みんな発狂しながら喜んでた。 友達の結乃も完全普通学級生活だし、転校生もやってきた。 だからもちろん出席番号が変わったのだ。 その結果・・・隣が東真だった・・・ 奈津菜 「いや・・・はっ?」 しかも・・・ 新学期だから、とりあえず新しい出席番号の席の場所に座るらしい。 しかも・・・ 「「お知らせ(紙面の)  今学期の美術の授業から、席は指定席にしてもらいます。  昨年まではクラスの席替えがある度に席が変わって非常に面倒だったので、  今年からは出席番号順にします。  そして初回授業の持ち物は・・・                                」 奈津菜 「うん・・・呪い?」 東真 「なにが?」 奈津菜 「うわっ!なに?」 東真 「なにが呪いなのかなって。」 奈津菜 「いや・・・このお知らせ見てたら席順が変わるみたいなの書いてあって、 それでそれだとかわいそうな人出てくるから大丈夫かなって思っただけ」 東真 「はあっ・・・」 奈津菜 「(まさか東真と私の席のことだなんて口が避けても絶対に言えない・・・)」 東真 「ってか俺の斜め左前やばいんだけど・・・」 奈津菜 「(なぜこの人は対話を広げようとする!?さっさと終わらせてくれまいか…)」 奈津菜 「あーうん、そうだね。大丈夫かね・・・?」 東真 「そういえば俺の隣だれだろ?」 奈津菜 「(いーや、出席番号順になったんだから私だわ。)」 志津先生 「はーい、席に座ってください」 東真 「やべっ」 奈津菜 「(わたしも座るか〜、あっそういえば今離れても座ったときにはまた  隣なんだった・・・)」
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