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あたし
天美 空
(あまみそら)
「あの…どちら様でしょうか?」
あたしは首を傾げる…
和装の男
「この水辺で育ったのだが…
ワタシには、ちゃんとした名が無いのだ
みなには、瑠璃脚…と呼ばれている
いつの間にやら、様付けされていたが。」
へ…?
あたし
天美 空
(あまみそら)
「あなたは、"あの"…ルリアシ様…なの?
む、ムカデ…の…{汗」
和装の男性は、困ったように腕を組む。
人姿
ルリアシ様
「うむむ…この姿ならば
受け入れてくれると思ったのだが…
やはり、ダメか…だとしたら
どうすればよいのだ…」
この姿なら…大丈夫でしょ!
怖がらないの!あたし!
よ、よし…せっかく人の姿で
来てくれたんだし、人姿の時の名前を決めよう。
あたし
天美 空
(あまみそら)
「水辺乃 瑠璃斗(みずべのるりと)…」
難しい顔をしていた
ルリアシ様は、こちらに顔を向ける。
人姿
ルリアシ様
「いま、なにかおっしゃったか?」
…!
あたし
天美 空
(あまみそら)
「ぁ、すみません…その姿の時の
お名前を考えていまして
水辺乃 瑠璃斗(みずべのるりと)
なんて、いかがでしょうか?」
彼は、嬉しそうに頷いた。
人姿
(ルリアシ様)
水辺乃 瑠璃斗
(みずべのるりと)
「水辺乃 瑠璃斗!
よい名だ、気に入ったぞ!」
あたしは、ホッとする…
あ…そう言えば、あの言葉の
意味、聞こうと思ってたんだ。
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