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第22章 女王様体質、明美のアドバイス?
徳男は落ち込んでいた。
というか、勘違いにも甚だしいのだが。
そもそも、外見が全身黒タイツで、中身はコミュ障のヒキニート。これで、巨乳美女にもてるとか、手をつないで歩けると思うこと自体が、思い上がりであるし、常識ではあり得ない事なのだ。
「そそそ、そうだよね。じゅ、樹海の中を探索するのも、大事だよね。あはは、あはは」
精いっぱいの愛想笑いを浮かべ、徳男はうつ向いた。
「でしょー、当然でしょ。まあ、私の彼氏になりたいのなら……」
そう言い掛けて、明美は言葉を続けるのをためらった。
「な、なりたいのなら?」
ワンチャン、自分がこの巨乳美女と付き合えるのではないかという、はかない希望が、再び徳男に渦巻いた。
だが、明美は首を振った。
「ううん、あんたじゃ無理!」
「え、ええええ? な、なんで?」
なんでも何も。
タイツマンになる前の自分の容姿と生活、経済状況を見れば、そのセリフが出て来ることはあり得ないのだが。
しかし、鉄の処女の試練を耐え、曲がりなりにも「人類より強い」という男を葬った自信が、こんなセリフを吐かせたのだろう。
「だからぁ、何でもないって言ってるでしょ! あんたって、ホント、女の気持ちが分からないのね。こういう時は、『明美さんの彼氏になれるように全力で頑張ります!』って言うが正解なのよ!」
明美は明美で、女王様体質を全開させながら、徳男に上から目線でアドバイスをした。
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