一滴の太陽

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一滴の太陽

前を走る背中は何も語らない 追いついたと思ったら遠ざかり 近づいたと思ったらその大きさに圧倒される きっとその背中が眩しいのは太陽のせいだけじゃない それでも僕は決めたんだ この背中についていくことに 迷いも不安もつきまとう時もある くじけそうな思いに負けそうになる時もある それでも僕は決めたんだ いつかこの背中を追い抜いて 見たことがない景色を見ることを 清々しい風と大きな太陽を浴びて いつか僕も誰かに背中を見せることを 頬をつたう一滴の汗 太陽の光を集めてグランドに落ちる この一滴の太陽が やがて大きな光となる 26c623d6-ec1f-4121-9e8c-0f353069987f
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