瞼に一輪

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瞼に一輪

ざわめく夜を魅了する 一輪、虹彩にきらめきを 一輪、鼓膜をふるわせて 一輪、心を虜にする 止まらない時の中 儚く散りゆく運命でも 流れる時の中でさえ 一輪、瞼に残る彩り 一輪、鼓膜に響くざわめき 一輪、胸に刻まれた鼓動 幻よりも鮮やかに 思い出よりもすぐそばに 消えない夏の打ち上げ花火 だから僕も僕を打ち上げる 思いも希望も道のりも 例え一時で消えゆくものでも 例え儚く散るものでも きみの瞳に焼き付いて ぼくらの鼓膜を震わせて ぼくの心に刻みこむため 07b6e7e2-8b76-4b96-a5e0-d77a39c903a9
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