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いつの間にか本当の父親だと思い込んでたその人は、私が4年生になる頃から私を殴るようになりました
熱く流れる血が怖かった
屋根裏に隠れても外の犬小屋や車に隠れても
見つけられて殴られて靴も無いまま深夜の住宅街に放り出されて
たださまよいました
朝が来るまで
アスファルトが痛くても
心は何も感じなかった
悲しみも憤りも
ただ呆けたように歩いていました
私「うんうん」
夏休みになると祖父のお金をくすねて
父だと思っていた人の親戚の家に家出しました
徳島の海のそばで漁師をしていて
もう少し小さい頃は父が連れて行ってくれました
そこへ一人で電車やフェリーに乗って行くようになってました
祖父は寡黙な人で盗んでも盗んでもいつも同じ場所にお金をしまっていました
盗んでも盗んでも
気付かないはずないのに
きっと私のために
私「人としてどうかと思いますが、物書きとして言わせてもらえれば素晴らしい!」
私「あ、↑不幸続きの幼少期がです。あなた様の幼い頃の行いはもう時効ですしお祖父様も知った上での黙認だと思うので、それについての言及じゃないですだ(*・ω・)*_ _)ペコリ」
母は家にいなくて、殴られているのを祖父は聞いていたのかもしれない
20時頃には寝ていて部屋から出てくることも、暴行を止めることもなかったけど
お金があれば逃げ出せたから
そのお金が温かかった
何より心の支えでした
私「なるほどなるほど」
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