一般人の一般人による一般人のための人生記。

面白いということ

2兄。

ある日手首を捻ってしまい、湿布を貼って包帯で留めていました。
それを見るや2兄は私をぶちました。
そして抱きしめました。
人がいっぱいいるのに。
いきなりでわけも分からないし通りすがりの人たちと目が合うしで恥ずかしくて。

それでもまだ2兄の顔は凄く怒っていて。
包帯を巻いた手首を両手で優しく包み、
「頼むから二度とせんでくれ」と泣きました。

あぁ、手首切ったと思ったんか、、
そしてこの人は泣いてくれるんか、、
死ねと言われ育ったこの命を
こんなに大事にしてくれるんか、、
これが家族というものか
生きていろと初めて言われた気がしました。
生きていていいんやと、初めて赦された気がしました。
普段は穏やかで、でも凄く早口で、
話すのが遅い私をからかいながら笑ってる2兄の本気で怒った顔と泣いた顔、
生きる意味が分からなくなるたび思い出します。
笑った時の目尻の端まで。
私の兄でいてくれたことに感謝を込めて。