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通り魔未遂
冬の寒い夜でした
雨がやんだのでオフィス街を歩いてコンビニへ行き、その帰りの出来事です
少し広めの綺麗に舗装された真っ直ぐで平坦な歩道を少し遅めのペースで歩いていました。
向こうの方から自転車が近づいて来ました
ピニール傘を持った浅黒い肌の外国人でした
すれ違いざま、背中からドン!と衝撃を受け前のめりになりました。
振り返りましたが自転車はスピードを上げることもなく何事も無かったように走り去って行きました。
私はよく分からずそのまま家に帰りました。
かなり大きくて厚いダウンジャケットを着ていたし、その中も何枚も着込んでいたので傷は負わなかったもののダウンジャケットの背中に穴があいていました。
昔のビニール傘の先端は細長くて今のようにプラスチックのカバーがついていませんでした。
すれ違いざまに刺されたようです。
夏だったらと思うとゾッとします。
左側の肩甲骨の下辺りに穴があいていたので。
何より通り魔に襲われた自覚がなかった自分が恐いです。
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