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拉致未遂
日曜のオフィス街は死んだ街のようです。
平日の賑やかさが嘘のようで別次元に飛んでしまったかのようで好きにはなれませんでした。
そんな昼頃のことでした。
コンビニから出たとたん猛スピードで目の前に一台の白いセダンが停りました。
中から4人の男性が声を上げながら走って出てきました。
あろうことか両手両足、一人1本ずつ持って私を担ぎ上げ車の後部座席に押し込もうとしました。
その時コンビニのおじさんとお兄さんが走って出てきて助けてくれました。
犯人たちは車に乗りこみ走り去りました。
彼らは見た目は日本人と同じでしたが言葉がまったく分かりませんでした。
たまたま狙われたのか、そのまま拉致されていたら海を越えていたかもしれません。
私はポカンとしているしコンビニの店員さんたちは良かった良かったと助けられて安心したようで「大丈夫ですか?」と声を掛けてくださり「大丈夫です」と言うと店内に戻って行かれました。
今思うと警察に行く案件だったのでは?と思いますが無知だった私は家に帰り誰に話すこともありませんでした。
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