絵本パート

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おやさいのえいようはなあに? 「おはよう。きょうも いい てんきね」 そういって おかあさんは カーテンを あけました。 うまれて 7かげつの あかちゃんに これから おかあさんは ごはんを つくります。 「さあ、おやさいの じゅんびを するわよ!」 そういって おかあさんは はたけへ いきました。 おかあさんが はたけに つくと やさいたちが かおを ひょっこり だしました。 「にんじんさん おはよう。」 「たまねぎさん おはよう」 「トマトさん おはよう」 おかあさんは やさいたちに こえをかけながら つきづきと とっていきました。 「そうそう おやさいたちに ききたいことがあるの。」 「え?なになに?」やさいたちは ききかえします。 「みんなは わたしたちの からだに どんな えいようを くれるの?」 おかあさんが みんなに ききました。 みんなが う~んと かんがえていると、 「それじゃあ まず ぼくから おしえるね!」 といいながらトマトの トーマくんが でてきました。 「さいしょは ぼくの しょうかいを するね!」 「ぼくの なかには ビタミンCや カリウム βカロテン というものが あるんだ」 「きみは ゴホゴホと かぜを ひいたことは ないかい?ぼくは その かぜを なおせるんだ!」 「それにね きみの からだを すべすべに する ちからも あるんだよ!」 トーマくんは にこにこ しながら せつめいを しました。 「そうそう!ぼくを たべるときは そのまま たべることが できるよ!  でもね グツグツ にたり ジュージュー やいて たべることも できるんだ! でも やっぱり いちばんは あついひに まるごと パクリッ てたべるのが いいね!」 うれしそうに トーマくんは おはなしを してくれました。 そして つぎに でてきたのは にんじんの にーちゃんです。 「こんどは わたしの しょうかいを するわね!  わたしの なかには トマトと おなじ ビタミンCや カリウム βカロテンが   あるけれど そのほかにも はさん というものが あるの!」  「かぜは もちろん なおせるけれど きみの からだを ながれている ちを げんきにさせる  ちからも あるわ」 にーちゃんは やさしく おしえてくれました。 「そうね~ わたしを たべるときも そのまま たべることが できるわよ!」 「う~ん、でも やっぱり ぐつぐつ あま~く にて たべると おいしいわね!」  「ジュージュー やいて たべるのも いいわよ!」 そういって にーちゃんは たのしそうに せつめいを してくれました。 つぎに でてきたのは たまねぎの たーくんです。 「おっ!さいごに ぼくの でばんだね!」 「ちょ~っと むずかしいけれど ぼくのなかには さんかアリル ケルセチン オリゴとう カリウム  があるのさ!」 「きみの からだが つかれてしまったとき ぼくを たべると つかれが どこかに とんでいくよ!」 「それから からだの なかにある ちの ながれをよくしたり おなかのなかを きれいに するちからが  あるんだよ!」 「ぼくを たべるときは なまでも たべられるけれど すごく からいんだ!」 「だから グツグツ にたり ジュージュー やいて たべると おいしく たべられるよ」 「でもこまったことに ぼくは おみずが にがてなんだ。ながいじかん おみずのなかに いれられちゃうと  ぼくのなかにある えいようが でていってしまうんだ。」 たーくんは そういって すこし こまったように いいました。 そこで おかあさんは やさいたちの はなしをきいて うなずきました。 「わたしに やさいの いいところを おしえてくれて ありがとう!わたしに まかせて!  おいしく おりょうりを するわ!」 そういって おかあさんは ほうちょうと まないた そして おなべを とりだしました。 「さあて つくるわよ~!」 おかあさんは ルンルン しながら やさいたちを きりはじめました。 そして きった やさいは なべのなかへ。 ジュージュー グツグツ。 「さぁ!かんせいよ!」 そういって おかあさんが つくったりょうりは トマトスープでした。 トマトの あまずっぱい かおりと にんじんと たまねぎの やさしい かおりが へやに ひろがります。 やさいたちも うれしそう。 「それでは いただきま~す!」 さいごに 私が今回野菜の絵本をつくるきっかけとなったのが5歳と2歳の子供たちに、野菜の栄養って何があるの?と聞かれたことです。時々、この野菜はね、風邪をひいたときに食べるとすぐに風邪が治るんだよ!卵にはタンパク質がたくさん入っていて筋肉を作ってくれるんだよ!と子供たちにお話しをしていました。時々この野菜はこんな栄養があるんだよね!と言ってくることもあります。 今回はぜ専門用語をなぜ使ったかというと、子供というのは言葉がそのまま頭の中に入ってきます。イメージができなくても、そういうものがあるんだ。と、羨ましいぐらいすんなりその単語を覚えていきます。 食に関して知識が入ればまた見方も変わってくると思いました。それは子供も大人も同じです。 それに、そういえばこういう栄養があるんだよ!と、子供たちはほかの子に自慢気にお話しをしたりまたそれがちょっぴりかわいく見えたりすることもあるかもしれません。 今回紹介させていただいた野菜には他にも栄養はあります。ですがすべて書き出してしまうと、文章が長くなってしまい、聞いている子供たちも飽きてしまうと思ったので主に代表となる栄養素を書かせていただきました。 食に関する楽しみを一人でも多くの方に受け取っていただきたいと思います。
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