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「まあいいわ、それじゃ話を進めるわね」
「ああ」
「私の見立てでは、マンションから落とされて無傷で助かったとしてもその後は施設に入れられると思うのよ。なのであなたが引き取ってこの子に一生面倒を見てもらうといいわ」
「この子に面倒を見てもらうって小学生でしょ、僕が面倒みるの間違いでは?」
「いいえ、あなたが面倒を見てもらうのよ」
「・・・何を言っているのか良く分からないな。──でもこの子を助ける努力だけはしてみるよ」
「お願いするわね」
「1つだけ質問しても」
「いいわよ」
「この子と君との関係は?」
「簡単な事よ。──私ね、あなたに轢き殺された後この子に憑りついてしまったのよ」
「へ~」
「他人事のような態度だけど事の発端はあなたが私を殺した事から始まっているのだからね」
「ああ、そうだったね」
「私の恨み辛みがこの子に伝波して不幸にしていると言う事も自覚して欲しいものだわ」
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