君と一生分の恋をしたい。

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お母さんへ贈る言葉を全て言い終えたら、私の頬に熱い涙が流れていた。 いつからだったのだろう。気づかなかった。 私はゴシゴシと涙を拭って、しばらくぼーっとしていると、スマホの着信音が鳴った。 琉生からの電話だ。 「もしもし、海緒だけど…」 琉生の優しい声が、スマホ越しに聞こえた。 『海緒、今日も手伝いしに行くよ。夕飯、一緒に作って、一緒に食べたい。』 え!?一緒に作って一緒に食べる…!? 琉生と一緒に食べてみたかったから、全然いいんだけど…、 「え、手伝ってくれるのは嬉しいけど、一緒に食べるの初めてじゃない…!?全然いいけど、、」 『…………。』 琉生の言葉が止まる。どうしたんだろう?大丈夫かな…? そんな私の不安は琉生の言葉ですぐに吹き飛んだ。 『海緒、泣いてる?』 私は驚きを隠せず、全力否定する。 「え!?えぇ!?泣いてなんかないし!泣いてない!」 その言葉は逆効果だったらしい。 琉生は確信してしまった。 『隠しても無駄だよ。声でわかる。声が変。いつもより鼻に詰まってる感じがする』 はぁ……これだから幼馴染は…。 「もうっ!琉生のバカッ!」 『必死に隠してる海緒、可愛いよ』 その言葉を聞いて、私の顔がボッと赤くなるのがわかった。 「わ、わかったからっ!!とにかく、早く家来てよっ!一人寂しい!!」 思わず、必死に懇願してしまった。 琉生の優しく微笑む声が、耳に残る。 『わかったよ、俺が今すぐ行くから。それまで我慢してて』 「五分以内には来て欲しいっ!じゃあ待ってるから!またねっ!!」 私は恥ずかしくなってブチッと電話を切った。
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