10話~結婚式~

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10話~結婚式~

あれから数日が過ぎた。師匠にはバンバン武器の使い方を仕込まれた。 師匠のところには週に3日とは言わず、ほとんど毎日通った。 そして、父さんと美代さんの結婚式の日になった。 父さんは白いタキシードを着て、美代さんはウエディングドレスを着ていた。 そして俺が父さんの横にいるように…美代さんの横に、同い年くらいの…俺より身長が高い女の子がいた。 「…ねぇ父さんあの女の子誰?」 「あぁ。桐流には言ってなかったか。あの子は美代の連れ子の飛鳥(あすか)だよ」 「あ…そう」 連れ子…そんなのきいてない。しかも父さんが呼び捨て?いつの間に仲良くなったんだ? …あ… 「父さん!その飛鳥さんって何歳!?」 「…たしか今年中学校に入学したって言ってたな…」 「ありがと」 ……俺のほうが年上…よかった… その時ドアをたたく音が聞こえ 牧師さんが入ってきた 「そろそろ、いいでしょうか」 そして式が始まった。 「新郎、あなたは妻に永遠の愛を誓いますか?」 「はい」 父さんはしっかりうなずいた 「新婦、あなたは夫に永遠の愛を誓いますか?」 「はい」 美代さんは、もう裏切らない、裏切られない、という顔をしていた。 もう…この人を母さんと認めるしかないのかな そしてあの女の子、飛鳥さんを兄弟と認めるしかないのかな。 ……決められたことだしね…仕方ない。 もう、この人たちは家族なんだ。 俺なりに精一杯愛して、死ぬまで寄り添おう。 結婚式が終わった後尊に電話した。 「尊~。俺あの人たちのこと家族って認めることにした」 「ふ~ん。…え?たち?」 「そうそう。美代さんね連れ子いた」 「えっまじ?」 「まじだよ~。そして身長負けた」 「そりゃね~。歳は?」 「俺のほうが1個上。中学1年生だって」 「へ~。」 「詳しくは明日学校で話すよ。じゃ」 「了解~」 そういって電話を切った後父さんがこっちに向かてきて、 「桐流。4人で今からご飯食べに行こう。」 もう割り切っていた俺は笑顔で 「わかった」 とうなずいた ご飯は近くのファミレスで食べることになった。 「じゃあ桐流くんはあったことないだろうから、自己紹介からしようかな。私は新しく神野くんの妻になる、黒瀬美代です」 「わ、私はお母さんの娘の、神楽(かぐら)じゃなくて……黒瀬飛鳥(くろせあすか)です」 2人が言い終わった後父さんが僕を見てきた。 「……俺は黒瀬桐流です。家族としてこれからよろしく。」 絶対に暗殺者であることは言えなかった。誰にも話してないし、これから話そうとも思わないから そんな自己紹介をしている間に、料理が届いた。そして、父さんの一言で乾杯をした。 「これから、よろしく!!」 わちゃわちゃわいわい、やっぱり家族って大事なんだな、と思った。
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