16話~『水飛沫』

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16話~『水飛沫』

side東雲りう(師匠) 暗殺者本部『水飛沫』 僕は今そこに、黒瀬桐流くんの師匠としてではなく、日本の五大幹部の1人、東雲としてきている そして、その会場に座っている人は 五大幹部の1人目、天馬(てんま)2人目庄崎(しょうざき)3人目僕、東雲(しののめ)。4人目美玖先(みくさき)。5人目神楽(かぐら)。 皆、性格はちょっとあれだけど才能はある。異能を持っていたり、すごい身体能力があったり、情報や戦略が得意な人もいる。 皆仕事用にキャラを作ってるけど、ここは誰も聞かないから素でいられる場所 誰も盗聴や内容が聞けない理由は今の五大幹部は歴代最強と言われているから。 そして、いつもは入れ替わるメンバーも皆強すぎて、入れ替わらなくて、かれこれ5年はたっている。 そして、実力のある順番に番号がある。収集はできるけど、開始は1番の、天馬しかできない。 「今から、五大幹部会『水飛沫』を始める」 始まった。空気が一瞬で凍ったように張り詰めた。 そして、すぐに緩んで、普通のお茶会みたいになった。 「てんまぁ~てんまぁ~聞いてよぉ…わたしねなぜかさぁ、弟子に嫌われちゃったよぉ……2年前」 「俺が知るかよっ!弟子のことなら弟子がいる東雲に聞け!馬鹿庄崎!あと2年前のこと聞くな!」 なんで僕に回わすの!?天馬くん!?あと2年前でしょ!?遅いよ!? 「…じゃあ東雲はどう思う?」 それを本気にして聞かないで庄崎くん!? 「…えっと、2年前だよね?」 「うん。そして何日か前、死体で発見され、死亡が確認された」 「えっ……」 というかそれ猶更僕に聞かないでくれない??? 「そして、殺したのが、黒瀬桐流くん。東雲の弟子…だよね?」 なんでなんで~!相変わらず調べるの早いし!僕仕事してないのばれるじゃん! 「……ってことは、弟子さんは、高坂尊くんかな?」 「そうだよ~。2年間わたしの弟子だったんだ~そして、殺し屋になった」 ……庄崎くんの弟子さんだったんだ そして、神楽くんが声を上げた 「その、尊くんと桐流くんは強かったのかな?」 「尊は、あともう少しで俺に勝てそうだった。しかも異能も持っていない人がだよ?最高の弟子で、金の卵だったから、実戦にはまだ出さなかったんだ、最低でも中学校に入るまでは。そして、それが嫌だったのか出て行って殺し屋になった」 「異能を持ってなかったのか?」 「そう。凡人だった。わたしが『蝸牛』を使って、どうにか勝てるくらいかなぁ~」 蝸牛を使って? 「相当強かったね。東雲のほうはどうなんだい?」 「神楽くんっ!たぶん桐流くんは、僕より強い!」 「「「「東雲(さん)より強い?…そりゃそうだろ?」」」」 全員に総ツッコミされた。 「うっ…そこは言わないでよ~」 「「「「お前が自信気に言うからだ」」」」 そこで美玖先ちゃんが助けてくれた 「まぁ弱いとはいえ、五大幹部の事実は変わりません。本当の殺し合いだったらどっちが勝つのやら」 まぁね…僕の異能は生きていても死んでいてもその人の存在を世界から、記憶から消す異能力だからなぁ… 「フォローありがとうね、美玖先ちゃん。まぁ桐流くんも開花してないけど異能もちだしねぇ~あっ!で本題に入っていいかな!?」 忘れてたけどね…! 「「「「遅いわっ!馬鹿東雲(さん)!」」」」 「馬鹿はひどくない~?本題はね、桐流くんが聞いた情報なんだけど、今度、殺し屋と殺し屋幹部5人が暗殺者の殺害を計画してるらしいよ~?」 「…暗殺者の殺害?それ本当か?」 「本当~暗殺者を全滅させるつもりなんだって。それに対し、僕は暗殺者五大幹部の入れ替えを要求したい」 「入れ替え?この代が最強なんだよ~?東雲」 「でも、それより、桐流くんは(たぶん)強い」 「それは本当かい?東雲さん。それならあってみたい」 ちょっと!?美玖先ちゃん?顔が怖いよ??? そして決定権を持っている天馬くんが 「では、今月20日つまり1週間後、五大幹部決定戦を開催する。場所は俺が用意するそして当日の朝連絡する。それまで待ってろ」 「では、俺も弟子を連れて行っていいかな?」 「あぁ。神楽さん。みんな弟子を連れてきていいぞ。既存のルールで開催するからな」 「「「はいっ」」」 「ねぇ…わたし、弟子いないんだけど…」 残りの4人は顔を見合わせて 「「「「そんなの庄崎(くん)の責任だよな?」」」」 「…みんなっひどいっ!」 こうしてひねくれている暗殺者幹部5大会議『水飛沫』が終了した。
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