17話~五大幹部戦、用意~

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17話~五大幹部戦、用意~

次の日、家には帰らず、直接師匠のところに向かった そして、中に入ると師匠がこっちへ向かってきた。 「桐流くん!大変だよっ!」 …………何が? 「師匠。どうしたんですか?」 「桐流くんが、五大幹部戦に出ることになっちゃった」 「もう五人いるのでは?」 「だから、僕ね、幹部降りることにしたんだ。他も誰か降りるかもしれないけど……」 師匠が幹部から降りる……?えっ、でも 「俺になんて、無理ですよ?」 「……おねがいっ出て!僕皆に見え張っちゃって……」 うん。師匠らしい。でも 「いやです。」 「そこを何とか!桐流くん!……はっ、桐流くん五大幹部になったら故人の資料見放題だよ。」 故人……お母さんとちゆの……師匠、この条件出すのは、ずるいよ 「……わかりました。出ますよ」 「さすが、桐流くん。じゃあ早速用意しようか」 「……何をですか?」 「あっごめん。ルール説明してなかったね。五大幹部戦はまぁ、殺し合いの模擬戦。異能の使用が認められてて、モデルガン、木刀で行われる。僕たちが見ておくから当たったら負けね。そして、開催は20日。だから……6日後、場所は……当日になったら教えてくれるって」 「へぇ……」 模擬戦……え……異能 「じゃあ、20日まで来れる日は訓練、来てよ」 「わかりました」   そして、師匠の6日間の訓練は地獄だった。 模擬戦はまだいい。2回に1回勝てるから。 問題は、素振りと発砲の訓練。細かすぎる。遠すぎる、無理…… 「桐流くんっ!場所が分かった!五大暗殺者の1人、天馬くんの訓練所だってっ!行くよ~」 天馬さん…?誰ですか?その人は? ついたところは師匠の訓練所より全然広くてきれいだった。 中に入ると 大人5人……幹部の人たちと中高生が俺含め、4人 その4人の中に、見覚えのある女の子がいた。 そしてその子は俺を見つけて近寄ってきて 「……お義兄ちゃん!やっほっ」 「……」 「ねぇ、なんで答えてくれないの?シカト?せっかく妹が話しかけてるのに……」 「……なんで……」 義理の妹の黒瀬飛鳥はにっこりと笑みを浮かべた。
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