6話~新学期、後編~

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6話~新学期、後編~

放課後 「き~りゅう。今回の担任さ、俺嫌い!!」 「馬鹿尊。それを大声で言う馬鹿がどこにいるんだよ馬鹿」 「…桐流、馬鹿馬鹿言いすぎじゃない?」 「お前は馬鹿であってるからいいんだ。だって聞かれてたらどうする。だからお前は不良なんだよ」 …その発言の仕方と、内容と、ちょっぴり素行が良かったら、面倒見のいいお母さんなんだけどな~ 「はいはい。馬鹿不良で、悪かったですね~反省してます~♪」 「反省してないだろ。絶対」 「してるって」 うん。してるわけないな 「ところでさ、今日久しぶりに遊ばない?」 あ~ 「尊、俺、今日用事があるから、またこんど遊ぼう」 「わかった~それまでにいいところ探しとく」 「ありがと。……そして勉強も教えろよ…」 「桐流…お前、国語、英語、社会死んでるもんな」 「うっせ…お前だって、数学と理科、社会死んでんだろ…」 「……社会はお互い様だ」 ………正論だ… 「じゃ、またね~」 「おう。また明日」 家に帰らず、そのまま師匠のいる、見た目はきれいな場所へ向かう 「りうさん!!こんにちは!!」 「お!桐流くん。こんちゃ」 「師匠。今日もよろしくお願いします」 「てか、桐流くん。学校からそのまま来たでしょ」 うっ 「なんでわかったんですか~」 「平日、毎回だから。」 「…だって一回家に帰るのめんどくさいんから…」 「まぁそのおかげで限界まで訓練できるんだからな」 鋭い目が光った…確かにその通りでもある 「…その目で見るのやめてください。俺、2年前よりはできるようになったと思いますから」 「2年前よりはな。ところで桐流くん。実戦出てみないか?」 「…実戦…」 「そう。俺と2年で互角に戦えるのはほとんどいない」 「…まだ互角じゃ…毎回負けてるし…」 そう。俺はまだ師匠に一回も勝ったことがないんだ。 「桐流くん。最初に僕と戦った時のこと覚えてる?」 「…確か瞬殺でした」 「そう。それが正解。ほかの人がとってる弟子は2年やっても、瞬殺される。」 こわぁ… 「そ…それが普通なんですか?」 「そう。そして、絶対に勝てないことが分かって、最後にはみんな暗殺者になるのをやめるんだ。そして殺し屋みたいな人になる、 善と悪の見分けがつかなくなった人たちだね」 殺し屋…じゃあ 「ノエルもですか?」 そして、やべっという顔になってから、一つ咳払いをして、 「これ以上先の情報は、実戦にある程度、出てくれたら教えるよ」 そう言って、いつもの黒い笑みを浮かべた 2年間この笑い方をみて気づいた。この笑顔の時は、俺を試してる それならもう…答えはもう決まってた   「…師匠。俺は実戦に出ます」 「そうか…じゃあ次の俺の任務が、明後日だから、一緒に来てね。あっ日帰りだよ~」 「わかりました。」 「じゃあ楽しみに待ってるよ~荷物はこっちで用意しとくからよろしく~」 「はい。」 家に帰ると珍しく、父さんがいた 「…父さん。今日早かったね」 「…桐流、おかえり」 「ただいま…」 「桐流、明後日だけは、こんな時間に帰ってこないで、普通に帰ってこい」 明後日…師匠との約束の日… 「なんで?俺用事があるんだけど…」 「その用事ってなんだ?」 「父さんこそなんで?」 「美代が来るんだ」 「……それって再婚するヒト?」 「そうだが…」 俺的にさ、再婚相手…新しい、お母さんより、ちゆの過去…とかのほうが大事なんだよ。 ヒトのことしっかり愛するって決意したけど、知らない人はさすがに無理。 「俺さ、もっと大事な用事があるの…だから、今回パスして良い?」 「…それはだめだ。…もし今回すっぽかしたら、来月の小遣い無しな」 「…わかった。じゃあおやすみ」 俺はお小遣いなんかよりも…
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