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ある程度体が仕上がっていき、寮へ帰る途中、1人の上官とすれ違った。
ショートカットに小さな顎が印象的で、かけているメガネに理知的イメージを抱いた。
ウェンはその名を知っていた。
ウェンが知ってる名前はリツコ。彼女は周りからそう呼ばれている。
ウェンはすぐに深くお辞儀した。
リツコはウェンをちらりと見て、
「ご苦労、ウェン」
労いの言葉をかけられたウェンは耳を赤くした。
何せ、憧れの上官だからだ。
リツコが通り過ぎるとウェンは顔を挙げ、寮へと歩き出した。同じ部屋のライナスに聴かせたいニュースだった。
寮に戻るとライナスは既に寝ていた。
ビッグニュースを伝えることは起きた時にしよう。
ウェンも、ライナスのベットの向かい側の自分のベッドで寝る。
寝る前に、朝礼に間に合うように目覚まし時計をセットした。
机横のゴミ箱の中の満タンのゴミたちは翌日机周りを掃除してから出たゴミとまとめて処分しにゴミ処理室へ持って行けばいい。
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