本編

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「一花ちゃん、かわいいね」 「ふ、薄く化粧までして。ホントかわいい」 「悪いけど仕事あるから」 ニヤつく佐橋と宮嶋の手を振り払い、 店の入口の扉に手をかけた。 「さっきのお客様」 宮嶋の言葉に、ドキッとして振り返る。 「あれ、元担任の岩瀬だよな?あいつ、 そういう趣味だってバレたら処分じゃん?」 「やめてっ!センセイは関係ない、」 「何?岸野って岩瀬が好きなの?」 佐橋が近寄り、俺の肩を引き寄せる。 「これは身を挺して守ってあげないとね? 岩瀬のためにさ。俺たちの言うこと 聞いてくれるよね、岸野クン♪」 「‥‥」
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