本編

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「あー、イクッ!」 2度目の射精を済ませた岩瀬が 俺から離れたタイミングで川瀬が言った。 「葵、僕とSEXしてくれる?」 汗と涙で視界がぐちゃぐちゃになりながら 俺はわずかに視線を上げ、岩瀬を見た。 「してあげたら?」 俺に訊くなよ、という顔をした岩瀬は、 コンドームを外すとバスルームへ消えた。 他人のSEXは見たくないようだ。 「川瀬、いいよ」 寝た状態のまま両腕を伸ばし、 ベッドに上がってきた川瀬を抱きしめた。 「葵、キスしたい」 川瀬が顔を寄せてきた。 俺は返事の代わりに川瀬の唇に唇を合わせ しばらく感触を確かめてから、 薄く唇を開き川瀬の舌を迎え入れた。 目を閉じ、川瀬とキスしていると 今までの嫌悪感は何だったんだとさえ 思えてきた。 舌を絡める深く長いキスを繰り返してから 唇を離すと、川瀬が俺を見て微笑んでいた。
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