本編

23/24
前へ
/25ページ
次へ
それはまるであらかじめ 決められていたかのようなフィット感。 岩瀬に広げられていたからではない。 川瀬のモノと俺のナカが一体化している。 動かされなくてもじわじわ湧き上がる、 快感の波。 俺は川瀬をより深く受け入れたくて、 両足を曲げ川瀬の背中に絡めた。 川瀬は気持ちよさそうに息を吐き、 俺のナカで大きさと硬さを増幅させている。 「葵、イキそう」 「ははっ、マジで?」 「また挿れるから、イッてもいい?」 「どうぞ」 俺のGOサインを聞いて、 川瀬は頷き背中を震わせた。 「ああっ!」 川瀬から放たれた精液が胎を満たし、 もし俺が女性だったら確実に孕みそうな 濃ゆいモノを一滴残らず受け止めた後、 俺は川瀬と微笑み合った。 「葵、やっぱり岩瀬センセイと付き合う? 僕じゃダメ?」 「どうしようかな」 「ああ‥‥僕、今人生でいちばん葵が好き」 「ありがとう」 「付き合ってよー、お願いだから」 川瀬と抱き合いながら笑い転げていたら、 いつの間にかバスルームの岩瀬まで 消えていた。 「ここ、岩瀬センセイのポケットマネー。 宿泊代は先払いだし、ゆっくりしよ?」 川瀬の言葉を聞き、安心して目を閉じた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加