大学製作

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☆☆☆ テーブルの上に置かれたカメラが、夏美の部屋で漫画を読んでいる雄一と達也を映している。 「達也、今何時だ?」 「今? 夜8時を過ぎたところだ。どうかしたのか?」 「暗くなってきたから、これからコンビニへ行くんだ」 立ち上がった雄一に夏美が近づいていく。 「コンニビって、もしかしてふたりで?」 「そうなの。夜ならひと目があまり気にならないし、雄一も一緒だから外へ出られるの」 そう言う夏美の顔は緊張でこわばっている。 『外へ出られる』と言いながらもやっぱり怖いのだろう。 達也も慌てて立ち上がり、カメラを持った。 「それなら俺も一緒に行く。いいだろ?」 「もちろん。心強いよ」 夏美が少しホッとしたように微笑んだ。
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