大学製作

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夏美が頼りない様子でコクンとうなずく。 その瞳はカメラ外にいる雄一を何度も確認した。 雄一の「大丈夫だよ」という音声が入りこむ。 「それはいつから?」 「17歳の頃からです」 「というと、高校2年生?」 「はい」 「夏美ちゃんは俺達と同じ20歳だよね? 3年間引きこもってるってことで、合ってる?」 頷く夏美が雄一の手を強く握りしめた。 話題がどんどん確信へと向かっていき、また緊張しているのが画面越しの雰囲気で伝わってくる。 「よし、じゃあ最近の話を聞かせてくれる? 家の中にいて、なにをして時間を潰すの?」 「部屋にいるときはネットで買い物をしたり、動画を見たりしてます」 「へぇ、どんな買い物をするの?」 「音楽が好きだから、気になる曲をダウンロードしたり、たまにCDも買います」 夏美の顔に笑みが浮かんで来る。
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