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トミーがそこまで言ったとき、不意に外からガサガサと木々をかき分けるようんな物音が聞こえてきて、カメラが窓を向いた。
窓にはブルーの分厚いカーテンがかかっていて、外の様子はわからない。
『今の、なに?』
美加が怯えた声を出す。
『野生動物かもしれない。家の中にいれば安全だから、大丈夫』
トミーは返事をしながら窓へ近づいて行き、カーテンを開いた。
家の外は月明かりで薄暗く照らし出されている。
『特になにもないみたいです。夜だから、動物が出てきてすぐに引っ込んだんでしょう』
ホッとしたようなトミーの声が聞こえてきた直後だった。
窓の向こうの木々が激しく揺れて美加の短い悲鳴が聞こえてきた。
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