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「わかってる。だけどこの前は少しだけひとりで外に出ることができたよな。今夏美が一番興味を持ってるいまよい村に関することだったら、勇気を出して外へ出ることができるかもしれない。俺も、たぶん達也も一緒だろうし、なによりここじゃない、○○県に行くんだ。誰も夏美のことを知らない土地だ」
一気に言って雄一が夏美へ視線を向けた。
夏美は考え込んでしまって顔をあげない。
「……すごく行ってみたい。だけどすぐに返事はできないかも」
「もちろん。しっかり考えてみてくれ」
☆☆☆
カメラは夏美の家から出て帰宅途中の雄一を映している。
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