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「まさか、トミーの手足じゃないよな?」
達也の冗談半分の言葉に夏美が怯えた顔を向けた。
「じょ、冗談だって。そんなことあるはずないだろ」
「でもわからないよ。トミーは実際にあの付近にいたのかもしれないし、なにかが事件に巻き込まれたのかも」
夏美はいたって真剣だ。
「そんな……」
達也が返す言葉を探すように黙り込んでしまったとき、夏美のスマホにメロディが流れた。
登録している動画配信者が新作を上げたときにお知らせしてくれるように設定してあるのだ。
「動画配信が始まってる!」
夏美がホッとした声で言ったが、次の瞬間には怪訝そうな顔に変わっていた。
「どうした?」
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