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男たちはそれでも容赦なくトミーの手足にナタを振り下ろし、硬い骨にあたるとそれをノコギリで切断しはじめたのだ。
あっという間にビニールシートの上には血溜まりができて、トミーは白目を向いて動かなくなった。
「これはさすがに、ヤラセだろ?」
達也の声が震えた。
雄一も夏美も返事をしない。
スプラッター映画ではよくあるシーンだけれど、今見たものが作り物だとは、到底思えなかった。
その後も動画は続き、切断されたトミーの腕を持ち上げると繊維質なものが伸びてブチブチと音を立ててちぎれていった。
「うっ」
音だけ聞いていた夏美が手で口を押さえて部屋を飛び出し、トイレに駆け込む音が聞こえてくる。
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