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A「あ~あ、なんで俺、雨の日担当なんだよ。濡れちゃうしさ。嫌なんだよな。人間の気持ちも落ち込むのか、仕事も多いしさ。」  死神Aがぼやいた。 B「仕方ないでしょ。決まりなんだから。私なんて晴れの日限定。最近は暑くて見張っているだけでこっちが死にそうだよ。」   C「雪の日限定も余り嬉しくはないよ。寒いしさ。案外仕事、多いんだよね。」 死神BとCがぼやいた。 D「その点雨上がり担当の俺はラッキー。ちょっとぬかるんでるけど濡れないしそんなに暑くないし。雨が上がった後って心も晴れ晴れとするのか仕事も少ないし。」 ABCが声を揃えて言いました。  「いや、そこの人材はいらなくなるらしいよ。仕事が少なすぎるからって。お前、転職しないといけないよな。」 D「え?まじかよ。死神って何に転職できるの?俺まだ新人だからわからないよ?」 A「とりあえずは一回空に戻って神様に聞いてみるんだね。次は天使かもよ?」 D「えぇ?天界ってそんな感じなの?死神と天使ってただの部署違いみたいなものなの?」 B「知らなかったのか。まぁ新人じゃ仕方ないか。」 C「神様には誰も逆らえないのさ。さ、天界に戻った戻った。」 Dは気に入った仕事だったのにとブツブツ言いながら天界に帰って行った。 【了】
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