第三章

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「じゃあこれ……今月分……これで今月も会社、持ちこたえられる?」 「あぁ、助かるよ」 「でも、私もこれで……また仕事頑張るから……」  瞳は申し訳なさそうに言う。 「そっか……ありがとう……いつも助かるよ」  純は封筒を受け取り中を確認する。瞳はそれを渡した後、化粧を直し出ていこうとする。 「また来るから……」  瞳は純に口づけをして名残惜しそうに扉を閉めた。純は部屋に戻る。 「そろそろ、あいつも限界か……まぁ、しっかり稼がせてもらったし、こっちも煩い蝿を追い払ってやったし……潮時か……」  純はスマホを取りだしある人物に電話を掛けた。 「はい……そろそろ切ろうと思います。これであいつとは終わりです」  純はスマホはそのまま切った。 「さて、この部屋ともおさらばだな……」  ちょうどインターフォンが鳴る。数分後、数名の男が部屋に来る。 「さあ、さっさと片付けようか……跡形もなく綺麗さっぱりに片付けて……まるで誰も住んでなかったようにさ」  男たちは手際よく部屋を片付けていく。そして綺麗さっぱり何もない部屋になる。 「じゃあ、いい生活をありがとな……瞳……」  純は鍵を閉めそのまま闇夜に消えていった。その後、瞳は純と一切連絡が取れなくなった。
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