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階段下ではハリスと仲間たちが、
ジョンの手下と激しい攻防を繰り返していた。
「ハク……大丈夫か?」
「うん、上は片付いたよ」
「やったのか?」
「ああ、母様や仲間、父様の仇は取った」
「そうか……ついにやったか」
ハリスが嬉しそうに目を見開き、
「我等の宿敵『スコーピオン』の
ガバン・エルス・ジョンを打ち取ったぞ」
と大声で叫んだ。
その場にいたスコーピオンの残党の一人が、
「奴等を一人残らず皆殺しにしろ」
と叫んだ。
一斉にスコーピオンの男達が襲って来た。
パキュン……パキュン……
「うっ……」ドサ、ドサ、ドサ。
次々と倒れ込む連中を横目に
ハリスがハクの腕を掴むと、
「ハク……俺が行こうか?」と声をかけた。
ハクはハリスが握った手を振り払うと、
「大丈夫……最後は私が終わらせないと」
と言い残すと銃声が飛び交う合間を抜け出し
最後の戦いの場所に向かった。
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