First Revenge / ド初心者侍女に苦戦する皇太子

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「あのう……。皇太子様が望んでいらっしゃることが、今やっとわかりました。こ、……こんなものをお見せしていただけるかどうか、自信がありませんが……」  ベッドの脇にスッと立ち、セリーナはおもむろに夜着の胸のボタンを外し始めた。  ──思考が全く理解できない!  しかし相手が脱ぎ始めたからには放っておけない。  ゴホン、と咳払いをし、気を取り直してセリーナに寄り添ってみる。ボタンを外す彼女の手を手伝うように、自分の手のひらを重ねあわせた。  華奢な身体からは想像できなかった、思いのほか豊かな胸の膨らみがカイルの視界に入る。白い首筋にチュッ……と濃密な音を立てて、ゆっくりと吸い付くようなキスを落とした。  カウチに寝かせながら、侍女の両脚を開くようにトラウザーズの片足を割り入れる。  重なり合う二つの影。  ……しばしの沈黙が流れた。
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