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「クビにして終了は簡単ですけど、殿下の汚名が世に晒されちゃいますね?」
テーブルの上のパンケーキを頬張りながら、ロイスがどうでも良さそうに言う。
──三度目の正直だ。
相手に常識が通じないならこっちは頭脳戦。
覚悟して待ってろ、変人侍女……!
そう思えば俄然やる気がみなぎってくる。
くっ、くっ、と肩を揺らして含み笑いを始めたカイルを一瞥し、アドルフが冷ややかに呟いた。
「殿下は二度も負けたショックで異界に旅立たれたようだ」
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