→ほうこうこうほ←

ごめんねマホくん。
あなたは悪くない。
悪いのは私。

そうね、もうゲームオーバー。
悲しいけれど終わりにしよう、きりがないから。
若いあやまちと笑って言える時が来るから。

どけ、わるてしゃしんか。
てんないかと、いなこうもしたわ。

まだ今ならそれほど遠くない。駅に帰る道を教えてよ、マホくん。

そうささやいた私の手の中で、スマホがだんだん熱を持ち始めた。えっ？
で、電池が……違う、マホくんが燃えている！？

『ナルメラキア！』

な、何それ！？呪文！？
なんだろうどっちから読んでも勇気が湧いて来る！
受けてみろ聖なる光！ナルメラキアーー！って感じ？

『ゾルイガレオ！』

何それ伝説の武器っぽい！
星をも砕く秘剣ゾル・イガレオ！

でも、そんなかっこいい風味な言葉だけじゃ……
すると画面の中でマホくんは、奥義を炸裂させたのだ。

『よめ　ひだりだひめよ』