もしこの恋が叶ったら、

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 遡ること1週間前―。その日は始業式だった。担任の先生の自己紹介が終わって休み時間になった時、「1年間よろしくね!!」と日菜乃ちゃんに声をかけられた。その時の笑顔が太陽みたいに素敵で、その笑顔に僕の心は一瞬で奪われた。僕は花が好きだ。花は太陽がないと生きていけない。僕が花だとすれば、日菜乃ちゃんは太陽みたいな存在だと思った。この1年間は日菜乃ちゃんのおかげで、楽しく過ごせそうだなと出会ったばかりなのに僕は感じていた。
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