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新しい学園
「済みません…」
「済みませんで済む問題かね?!園芸部なんて、くだらない活動をしてるから、肝心の朝のHRに間に合わなくなるんじゃないのかね?!」
これじゃあ、説教というより、生徒に対する暴言だ。
俺は、春日部に対して段々イライラしてきた。
春日部の、渡辺に対する暴言は続く。
他の生徒たちも春日部に萎縮したように、下を向いて黙り込んでいる。
俺は、思わずバンッ!と、自分の机の上に片足をワザとデケー音を立てて、乗せた。
一瞬、静まり返る教室内。
鈴木が顔だけ、コッチを振り返って小声で忠告する。
「千夜くん、お気持ちはわかりますが、やめておいた方がいいです」
だが、時既に遅し。
春日部は音の原因が、俺だと解ると、コッチへやって来た。
「何だあー?!千夜、その態度は?!」
「弱いものイジメしてる野郎に、言われたくねーな」
「何…?」
春日部の表情が険しくなる。
俺も春日部を睨み付けながら、言葉を続けた。
「あんたみてーな教師は、ソッコーでセンター行きだぜ」
「言わせておけば…!」
春日部は、俺を殴ろうとしたが、俺は奴の拳を片手で受け止めた。
「千夜あー!後で生徒指導室に来い!」
「勉強するから無理だな」
「そんな嘘が通用すると思っているのか?!」
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