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ヴィエラの体のこわばりを解くように、オズウェルは何度も頬へ口付ける。
奪うような荒々しいものではない優しい触れ合いに、ドキドキすると同時にどこかほっとしてしまった。
「あ……オズウェル……」
だが、少しずつオズウェルの唇が下りていって……。
やがてヴィエラの首筋へ、オズウェルはちゅうと吸い付いた。
ぴり、とした小さな痛みが走って、ヴィエラは身をすくめてしまう。
「……んっ!」
「まだ……ゆっくりにするべきか……? 私はもう、いろいろと限界なんだが」
ヴィエラの首筋に咲いた赤い所有印を撫でながら、オズウェルが囁くように言う。
熱を孕んだ艶っぽいオズウェルの声に、ヴィエラの背筋へぞくりとしたものが走った。
「ずっと……我慢していたんだ。ずっと……。探し求めていたお前が、やっと私のものになるのだと思えば……もう我慢できない」
オズウェルの酔ったような声音に、ヴィエラまで当てられてしまう気がした。酒の匂いを嗅いだ時のように、くらりとする。
「ヴィエラ……。お前がほしい」
「……っ!」
(それは、私だって……)
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