短編小説「意味怖」

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俺は最近ストーカー?に悩まされている。昨日も…     〜出来事は昨日に戻る〜      スタッ……スタッ…      スタッ……スタッ… (ん?誰か付いて来てる?)      タッタッタッ…      タッタッタッ… (逃げなくちゃ!!) (そうだ…公園のトイレに逃げよう!)    ザッ………ザッ… 「ハァッハァ……ふぅ…何とか助かった…。」       〜家〜 「お母さんただいま〜」 「お帰り〜!」 「お母さん今日実は……」 「?どうしたの言ってみなさい。」 「うん。実は……」 俺は、今日あった事を全て話した。                 かずひこ 「まあ、そんな事が…大丈夫だった?和彦。」 「何とか、公園のトイレに逃げて助かったけど……」 「最近不審者の目撃情報が増えているから、気を付けなさいよ。」  「うん。分かった。」         〜次の日〜 今日は、学校に行く時にポケットに護身用にハサミを持って学校に行く事にした。    〜キンコーンカーンコーン〜 学校のチャイムが鳴り帰る時間になった。 (出来れば、ストーカーに会いませんように…。) 俺は、そう祈りながらいつもの道を帰っていた。すると………         スタスタ… いつも通り足音がした。 (来たな!) 俺は、走って距離を取った。 そして、しばらく走って居ると足音が消えた。 「ふぅ…助かった。」 そして歩いて帰っていると前から人が走ってきた。       ドッドッドッ… 「あれは…不審者!?」 俺は、怖くなり目をつぶって走りながら不審者に向けてハサミを振り回しながら逃げた。         ー家ー 「ただいま。」 家には俺の声が響くだけでお母さんの返事は無かった…。 解説… 和彦君は日々ストーカーに悩まされていた。そしてお母さんに相談をした。そして和彦君は護身用にハサミを持って学校に行き、帰る途中に不審者に襲われると思い、とっさにハサミを振り回しながら逃げた。 ………もう、感のいい方ならお分かりでしょう。そうです和彦君は心配してついて来ていた「お母さん」をハサミで………◯◯してしまったのです。 きちんと姿を見ていれば…こんなことには、成らなかったのに…………。
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