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プロローグ
深い闇の中で異国の少女が一人歩いていた。青白い着物を着て腰まで伸びる黒い髪は日本人
形の様に可憐で凛としていた。
「暗いし寒い」
そう愚痴りながらも一人黙々と歩いていた。夜の森は本当ならとても危険で獣がいつ襲いかかってもおかしくなかったが不思議と少女から獣たちは距離を置きけっして近づこうとはしなかった。
まるで少女を恐れ怯えているかのように自分の巣穴へと走り出す。
かつて炎滅の巫女と呼ばれた少女の名は美琴、女神の炎を操る剣客である。
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