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エクスレイ日本支部7
安居院さんがロビーを後にすると私は視線をナナさんへ。目が合うと説明の続きが始まった。
「それとミノル族の他にティクシ族という種族の方もここで働いています。妖精って言えば大体の人は分かってくれるんですが、ミノル族よりも小さくて羽が生えてるのが特徴ですね。それと独自の言語を話しますが、こちらの言葉自体は理解出来ますので問題はあっちの意思をどう読み取るかですかね。でも皆さん何となくで話してますよ」
「なるほど」
私は脳裏でピー〇ーパンに出て来るティン〇ーベルを思い出していた。多分あんな感じなんだろう。
「それでは住居区に案内しますのでこちらへどうぞ」
そしてナナさんが後方へ手を向けたのを一度見てから私は立ち上がり荷物を手にその後へ続いた。
手の先にあったのは円形のドア。その隣にあったボタンをナナさんが押すと少ししてドアが開いた。どうやら円形のエレベーターらしい。中は広いとも狭いとも言えない絶妙な空間だった。
「ボタンはミノル族用と二つありますが、どっちでも変わらないので美沙さんは上の方を使って下さいね」
確かに外も内も普通に見る位置と随分と下の方に同じボタンが付いている。しかも下のは少し小さ目だ。
「ちゃんとしてるんですね」
「上だけだと私達が届かないので」
そう言ってる間にドアは閉まり私達を乗せたエレベーターは下へ。
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