エクスレイ日本支部6

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エクスレイ日本支部6

「はい。もちろん個人差はありますがミノル族は基本的に成人しても背丈はこのくらいですよ。私は少しだけ低い方ですが、皆さんから見たら大して変わらないと思いますよ」  終始微笑みを絶やさず説明してくれたナナちゃ――ナナさん。言葉遣いに雰囲気も含め確かに見た目以外からは子どもって印象はない。  徐々に現実を受け入れ始めた私は固まったままそっと手を引っ込めた。 「す、すみませんでした!」  そして一瞬のうちに土下座姿勢になると擦り付けるように頭を下げ誠心誠意の謝罪をした。 「いえいえ。そんな止めて下さい。私達の存在はサンタさんと同じ様に普通の人達は知らないので」  頭上から聞こえる少し慌てた声。少なくとも笑顔で怒るタイプではないらしい。その事に安堵しながら土下座の姿勢は崩さず顔を上げる。焦りながらも微笑むように緩んだ表情のナナさんは何とも愛らしかった。 「気にしなくてもいいですよ。でも中には子ども扱いされるのを嫌う人もいますのでお気を付けて下さいね」  でも下から怒る姿も可愛いんだろうな、なんて思ってしまった事は心の中に仕舞っておこう。見てみたい気持ちはあるけど、そんな自分勝手に相手を怒らせるのは良くないって良心はしっかりと持ち合わせている。 「それでは私はここら辺で」  すると一連の流れを堪能したと言うような表情(私の偏見かもしれないけど)の安居院さんは軽くお辞儀をすると、颯爽と来た道を戻って行った。それを見送る土下座状態の私と笑顔で手を振るナナさん。
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