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エクスレイ日本支部8
どれくらい下りたんだろう、到着したエレベーターが開くと広々とした空間が私を迎えた。左右にはソファが置いてあって、自販機も幾つか並んでる。しかも飲み物とスナックの自販機が左右にそれぞれ。全体的に木材で作られたこの空間はいるだけで癒される居心地の好い場所だ。
「ここは主に特殊戦闘部の方の部屋があります。その他の部署の方の部屋もあるんですけど、部署によっては殆ど部屋を使わない人も少なくないので、全員が必ずこの階に戻って来るという訳じゃないんですよね」
「ちなみに他の部署っていうのは何があるんですか?」
「総司令部。作製部。通信部。特殊戦闘部。研究開発部。記録部。外交部。生活部。主な部署はこんな感じですね」
「結構あるんですね」
「そうですね。中には余り関わらない部署もありますし、何となくで覚えていいと思いますよ。それじゃあ美沙さんの部屋はこっちなので」
そして先に歩き出したナナさんに続き、ホテルのようにずらりと並んだ部屋の間を進んでいった。
「基本的に部屋は部署で分けられてますので、周辺には同部署の方の部屋があるって感じですね」
廊下と一定間隔で並ぶドアの代わり映えしない通路を進んでいくと、ナナさんの足が止まり私の部屋に到着したらしい。
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