エクスレイ日本支部9

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エクスレイ日本支部9

「ここが美沙さんのお部屋です。そこに触れると開く仕組みになってます」  言われた通りドアの隣にあったタッチパネルに掌を触れさせてみると閉じたドアが横へ開いた。  一歩中へ入ってみると、予想以上に広く白を基調とした少し良いホテルの一室といった感じ。 「わぁー。ここに住めるんですか?」  思わず感嘆の声が零れる。 「今日からこちらが美沙さんのお部屋ですよ。それと特殊戦闘部の方は新人さんと先輩が同室となる決まりです。部署に馴染むのと色々と教わるのが目的らしいですよ。ちなみに美沙さんと同室の方はレティ・ディギウスさんです。今は少し出てるので会うのは数日後になっちゃいますけど」 「どんな方なんですか?」 「それは会ってのお楽しみということで。それに人から聞くより自分で会って確かめる方が確実ですからね」  レティ・ディギウスさん。まだ見ぬ同居人に少し心躍る。それにこれから一体どんな生活が待っているのか、想像するだけで――すると突如、私は直近の記憶に引っ掛かりを感じた。一人小首を傾げ脳内で記憶を逆再生していく。  それは私がこの部屋に感動した後に聞いたナナさんの言葉。
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