3人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
【コンティニュー受付】
俺の目に飛び込んできた文字。
俺はその文字の意味が全く分からなかった。
既に数人並んでいて、喜んで去っていく人、複雑な表情で去っていく人など、その表情は様々だった。
「あの……ここは何をするところ……」
「あぁ、詳しくは担当の者から説明がありますので。」
もう、何度も同じことを聞かれてうんざりしていると言った様子の男は、俺を列の最後尾に並ばせると、足早に去って行った。
「なんだよ、アイツ……。」
まるで役所の塩対応だ。
何処の街だと掲示物を探すも、そういった類の物は何一つ貼られていない。
と言うよりも、壁も柱も、真っ白。
本当に、こんな役所は見たことが無かった。
「はい、次の方どうぞ~」
初老の係が、窓口で俺のことを呼ぶ。
「俺?」
「はい、あなたです。こちらに座っていただけますか?」
俺は、訳も分からないまま、椅子に座った。
最初のコメントを投稿しよう!