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その数日後、コウと朋希の姿は朋希の通う大学にあった。
大学に通った事がないと言うコウを、朋希が誘って連れてきたのだ。
「ここが大学か…」
コウは、様々な人が行き交い、思い思いに過ごすキャンパス内を、興味津々で、最初に会った時と同じく、口を開けて歩く姿に、朋希は思わず吹き出しそうになったが、慌てて顔を引き締める。
何せ、コウは他の人には見えない。
朋希が一人で、にやけているようにしか見えないので、そこは気をつけなくてはいけなかった。
が、講義を受けている朋希の隣で、講師の話をキラキラと輝く目で見つめるコウの姿に、朋希は、連れてきて良かった…そう思ったのだった。
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