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「森川。もう恋しないなんて、もう言うなよ。」
森川が俺を不思議そうな顔で見るから、抱きしめた。
「じゃあ、穂積先輩も、あと1回くらい恋してください。」
「……俺には無理だよ。」
「俺ならどうですか?」
「森川と?」
「変わらないと思いませんか?好きなら男でも女でも。俺は穂積先輩好きですよ。」
俺も森川は嫌いじゃないけど。
「お前、プロポーズ断られたのがショックすぎたのか?」
「そうですけど。でも、俺。穂積先輩は本当に大好きです。」
「男と付き合うにしても俺はダメ。仕事優先人間だから。お前に寂しい思いさせそうだし」
「わかってます。そういうとこも尊敬してます。だから、つきあ」
森川の口を口で塞いだ。
顔を離せば森川は、すがるように眉を八の字にしている。
「後悔しないか?」
「しません」
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