episode2 そんなものを発見するんじゃない!

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んで、勇者が野瀬さんだってバラしません宣誓をしてもらったら、とっとと帰ってもらう。 よし、それでいこう。 茶の一杯も出さなくていい、短時間で済ましちゃおう。 アラテガワでのもてなしをご希望されたら、さっさと帰ってご公務にお戻りください、本日はありがとうございました~ってお礼のコメント付きで。 「そうですね・・・ともかく、親書をいただいたからには返書を用意しなくては」 これ以上魔王陛下の10年発言を気にしていても、ここではどうにもならないわけです。 魔王陛下から女王陛下への親書なわけですから、そこにアラテガワは関与なんてできません。 少なくとも国同士のことならば。 私の嫁問題は横に置いといて。 まずは勇者発覚による新たな宣誓と、今後の交流交易についてを話し合っていただきたい。 ・・・魔王国との交流や交易ともなれば、同盟国とも話し合わないといけなんだろうなあ。 当然、ヴァンダールフトのお貴族様たちとも。 事態が戦争じゃなく和平の方向にベクトルが向いているから、そこだけがマシ。 あとはこれからも煩瑣な日が続くんだろうなあという、ちょみっとげっそりする予感なわけです。 その話し合いの場にアラテガワ領民も同席とかって言い出されてますからね。 ただ、同席するのに一番適しているのは、生駒さん英にい戸田さんの3名。 私と野瀬さんは、領内でクロードくんとイヴちゃんの教育と、生活水準のさらなる発展への試みを受け持っていこうじゃありませんか。 適材適所、これ大事。
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