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結局、女王陛下の御前で決まったことや合意したことと言えば。
まず、今後の交流交易は進めていきましょうということ。
アラテガワ領民を中立的立場として交渉の場に同席させるかどうかは、ヴァンダールフトが同盟国と検討した上で魔王国とも協議し決定。
そりゃあヴァンダールフトと魔王国だけが交流するなんてことはできませんもん。
最初はいいのよ、最初は。
他の国は傍観というか、様子見をしていても。
それで魔王国と上手く関係性を築けそうだと思ったら、随時参加してもらえば。
そこら辺の決定は各国でしていただかないといけないわけです。
ただし、慎重になり過ぎて波に乗り遅れると、他の国がどんどん魔王国と仲良くなっちゃって自分たちだけが肩身の狭い思いをする羽目になりかねないので、そこは外交手腕や国主の決断力判断力で責任をもってお願いしたい。
私と英にいが先遣隊として魔王国を訪れたことと魔王妃候補に挙がっていることは内緒。
たぶんいつかバレるとは思うのよ。
だって、野瀬さんの勇者発覚問題があるでしょ。
そうなると、それを他言無用の守秘義務を宣誓しますってするとなると、魔王陛下とジリオンさんとパルマさんの3人はこちらに来なくちゃいけないわけです。
ヴァンダールフト側で宣誓の必要があるのは、清里ちゃんの聖女発覚時に同席したトリュステン王子と護衛で控えていた近衛兵、トリュステン王子からの報告を聞いたリエンヌ女王陛下とセラード宰相。
ちなみにクロード王子も清里ちゃんの件では宣誓してますが、野瀬さんのことはまだ伏せているので保留です。
なにせ現在うちの領には、イヴァンヌ嬢までいるのよ。
分別怪しい彼女に知られるのは得策じゃないですもん。
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