プロローグ

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んで、同盟国の使者の皆様方との謁見、自国のお貴族様たちとの謁見、魔王国から強引に押しかけてきた魔王陛下御一行様たちとの謁見・・・短期間でよく頑張ったもんだ、私たち。 それらをそつなくこなし、面白い玩具認定を魔王陛下にされてたぶんお気に入りとなり、アラテガワ領の食事会にお招きしたらそこで清里ちゃんの聖女発覚となったわけです。 あれはぶったまげました。 そうそう、それからお貴族様たちの夜会でクロードくんの婚約者イヴァンヌ嬢との対決もあり、圧倒的勝利を収めましたですよ、私。 甘やかされてちやほやされて、次期王妃だと言われ続けて育ってきたイヴちゃんは、とんだあんぽんたん悪役令嬢に育ち、頭が中身がすっからかんという、クロードくんどころではないおバカさんでした。 そのおバカなイヴちゃんも現在アラテガワ領で引き取って勉強させております。 いやもう、何かすごく頑張ってるよね、私たち。 王族専用の庭園の一角にある離れが空き家になっていたので、そちらに移り住み、周囲を簡単な柵で囲ってその中がアラテガワ領でございます。 生駒さんが領主で準男爵の地位をいただきました。 王族専用の庭にいて、しかも常に騎士様たちが出入りして護衛兼監視しているので、私たちってほぼ軟禁状態ですよね? もう慣れたし、どこかに行きたかったら護衛付きで動けばいいだけなので、遠慮なく城下町散策もしておりますけれどもさ。
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